仕事の合間に、スマホのリマインダーに打ち込んだ。
後で記事にするのだ。忘れたくない一心で思いついた、今回の小技である。
その日は、仕事で初めての人とペアを組む日だった。相手の印象は、ザ・仕事人間。プライベートな話をしている場面を、一度たりとも見たことがない。
業務前の準備をしていると、途端に不安になった。
先日、準備のチェックリストをなくしたまま放置していたのだが、まさかこんなときにつけが回ってくるとは。
普段なら、記憶を頼りに準備を進める。仮に何か忘れたところで、致命傷になるような準備でもない。
ただ、チェックリストをなくしてから、実は準備のたびに、ちょっとした不安は感じていた。
それがその日だけは、しっかりと私を追い込んできた。よほど、初めての人と組むのが不安だったらしい。
仕事人間にダメ出しされるのを恐れたのだろうか。不安の正体を、この時は分かっていなかった。
ただ、チェックリストがなくて不安になった仕組みのほうは、分かる気がする。
その日は「予定通りにこなせない部分」があることが、最初から確定していた。だからこそ、準備だけはしっかり固めておきたかったのだ。
どうやら私は、不安に、というよりイレギュラーに対処するには、どこかで「安定している部分」を担保しておく必要があるらしい。
きっとこれにも、名前がついているのだろう。
(AIとの壁打ちだと、安全基地、不確実性への不耐性などで説明ができそうだ)
実際に仕事が始まってみると、なんてことはなかった。
プライベートの話は最後まで一切なく、ザ・仕事人間という印象はますます固くなった。念のために言っておくと、これは褒めている。
新しい仕事ハックを見せてもらった。新しい人と組むと、こういう発見があるのがたまらなく楽しい。
一方で、「もう少し早く作業を進めたいな」と心の中で呟く場面も何度かあった。相手が遅いというより、私のほうが急ぎたがっていたのだと思う。自分のペースを持っている人だった。その筋が一本通っているというか、親近感だけは湧いてきた。
その日の終わりに映るザ・仕事人間は、朝とは少し違って見えた。
思い返せば、新しい人と組む機会はこれまで何度もあった。でも、これほど不安になったことはない。
終わってみて思うのは、相手の素性が分からず、出方が読めなかったから不安だったのかもしれない、ということだ。
今回の学びはひとつ。慣れた準備でも、チェックリストを軽視してはいけない。
イフゼンをひとつ追加しておこう。
「小さな不安でも、外部装置に頼れるなら頼る」
改めてチェックリストを作って、イレギュラーに備えて、安心できる領域を作っておくのだ。
この記事を書いているうちに、「チェックリストを作った方がいいタスク」と「なくてもいいタスク」の違いについて考え始めてしまった。
もう長くなったので、それは別の記事に書こう。忘れそうなので、リマインドがてらここに残しておく。
――と、書いた文を読み返していたら、既に忘れていた。
「忘れたくない物は、リマインド設定しておく」
みずから えらぶ
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