前の記事で、私は「一対一でしか、うまくいかない」と書いた。書いてみて、私は多対一のダイナミックなコミュニケーションが苦手なのだと思った。
そう考えると、以前やっていた中間管理職や、相手の都合に合わせながら常に時間に追われる現場仕事は、私の性格特性との相性が悪かったのではないかと思った。「あれをやっている最中に、これをやって」と頼まれるのが日常だった。私は、同時並行の処理が苦手だ。そもそも人の頭は、そのようにできていないのかもしれない。もし、そうではない仕事もあるなら、私はそちらを選べばいいのではないだろうか。
働き方を選ぶうえで、大事なことに気づけた気がする。
私が持っている資格が有効な現場で、多対一が置きづらい環境を選ぶこと。これはあくまで、苦手領域で戦わないための戦略だ。
その仕事の中でも、自分の裁量で小さな改善ができること。そして、フローやゲーム性を感じられる業務があること。これは、業務のすべてに当てはまらなくてもかまわない。
私には、タイムトライアルができる業務が楽しめると分かった。時間に追われるのは苦手なのに、自分から時間を追いかけるのは楽しいのだ。タイムは、正確なフィードバックをすぐにくれるので、指標にするのをお勧めしたい。
以前、あるイベントで出し物のブースを一つ任されたことがある。来た人に一人ずつ対応していくのが楽しくて、どう説明すれば短く分かりやすいかを考えながら対応していた。毎日やれば「今日は何人さばけた」という指標ができて、もっと楽しめそうだと思った。行列は受付の人が見てくれていたので、私は目の前の一人に集中できた。
自分の裁量で改善できることと、ゲーム性を感じられること。ブースで言えば、説明の仕方を自分で変えられるのが裁量で、何人さばけたかがタイムだ。試す自由と、結果を測る物差し。この二つは、プラスに働く戦略である。
昔の仕事では、プラスに働く戦略を意識できていなかった。これらを意識できていたら、仕事を楽しくできていたに違いない。これから、実際に確かめていく。
一対一でしかうまくいかない話。この記事は、嘘をつけない理由を考えるところから始まった
この楽しさに気づいたのは、いつもの業務に退屈を感じ始めたころだった。
私が試すのは自分の行動の範囲だけである。